「許す」って、自分の心を少しだけ自由にすることかもしれない

ポジティブな言葉たち

今日のポジティブワードは、「許す」。

この言葉には、たくさんの意味がある気がします。

誰かのことを許す。
過去の出来事を許す。
そして何より、自分自身を許す。

でも、心が傷ついているとき、
「許す」ってとても難しい言葉になることもある。

許す=忘れること、ではない

昔の僕は、「許す=忘れる」と思っていました。

嫌な思いをさせられた人を許すなんて、
「自分の気持ちをなかったことにすること」だと感じていた。

でも今は、ちょっと考えが変わりました。

許すって、忘れることじゃなくて、
「その出来事に縛られすぎないようにする」ってことなんじゃないかって。

たとえば、自分を傷つけた人をいつまでも心の中で責め続けていたら、
その重さで自分自身がどんどん苦しくなっていく。

だから許すという行為は、
誰かのためじゃなく、自分自身のためにやることなのかもしれません。

一番むずかしいのは、「自分を許す」こと

僕は、昔の自分をずっと責めていました。

うまくいかなかったこと、
大切な人にちゃんと向き合えなかったこと、
何もできなかった時間。

「なんでちゃんとできなかったんだろう」
「もっと早く気づいていれば」

そんな後悔でいっぱいだった。

でもあるとき、ノートにこう書いたんです。

「あのときの自分も、ちゃんとがんばってた。」

そう思った瞬間、少しだけ心がほどけた気がしました。

許すことは、過去にさよならを言うことじゃない

許すというのは、「それでよかった」と無理に思い込むことでもなくて、
過去をすべて肯定することでもない。

ただ、「今の自分は、もうそこに縛られすぎなくていい」って
自分に言ってあげること。

そう思えると、ちょっとだけ前を向ける。

許すって、やさしく未来に進むためのステップなのかもしれません。

まとめ:「許す」は、心にスペースをつくる行為

無理に許さなくてもいい。

「まだ許せない」って思っている自分を、
まずはそのまま認めてあげてほしい。

でも、もし心のどこかで少しだけ軽くなりたいと思ったら――
「もう責めなくていいよ」って、
そっと自分に言ってあげてください。

今日も読んでくれて、ありがとう。

あなたの心に、ほんの少しだけ、
やわらかい風が吹きますように。

このブログを書いている人

心が壊れそうになった10年前。
そのとき、僕を支えてくれたのは、たったひとつのノートでした。

ポジティブな言葉を、意味も考えず、ただひたすら書き続けたノート。
いつかどこかで、同じように苦しんでいる誰かがその言葉に出会えたらと思って、
今、こうしてこのブログを綴っています。

心が疲れたとき、
ほんの少しでも呼吸がしやすくなるような。
そんな言葉をひとつでも、届けられたらうれしいです。